-
日本語の品詞
日本語においては、さまざまな
品詞分類が
試
みられている。ここでは、学
校教育の現場で教えられ、一般に広く知られている橋本進吉の文法(いわゆ
る学校
文法)の例について紹介する。学校文法では、品詞を自立語か付属語
か、活用の有無、
活用の形態などによって以下のように分類する。
自立語
-
単独で文節を構成できる品詞
o
活用するもの(特に用言と言う。)
?
動詞
?
形容詞
?
形容動詞
(学校文法では品詞として立てている。
学校文法
以外まで視野
を広げると、
品詞として認めるかどうかは意
見が分かれている
。)
o
活用しないもの
?
名詞(特に体言と言う。)
?
代名詞
(
学校文法では名詞の一つとされている。
名
詞の一部とするかど
うかは意見が分かれている。)
?
数詞
(学校文法では名詞の一つとされている。
名詞
の一部とするかどうかは意見が分かれている。)
?
連体詞
?
副詞
?
接続詞
?
感動詞
?
付属語
-
単独で文節を構成できない品詞
o
活用するもの
?
助動詞
o
活用しないもの
?
助詞
?
こころ
たいげん
1
【体言】
〔文法〕
単語の一類。
自立語の中で活用がなく、
主語となりうるもの。
名
詞
?
代名詞の類。なお、形容動詞の語幹などを含める説もある
。
連体詞
出典
:
フリー百科事典『ウィキペデ
ィア(
Wikipedia
)』
(2010/07/30 17:50
UTC
版
)
れんたい
-
し
3
【連体詞】
品詞の一。自立語のうち
、もっぱら連体修飾語としてのみ用いられるもの。
「この」「その」「いわゆる」「或
る」などの類。〔「大きな」「同じ」な
どの語を連体詞とする説もあるが、これらの語
は、「目の大きな人」「これ
と同じ色」のように、述語としても用いられるので、本辞
典では連体詞とせ
ず、いずれも形容動詞として扱う。→おおきな
?
おなじ〕
連体詞(れんたいし)とは、日本語の品詞のひとつ。英語や中国語にはない
品詞で
ある。朝鮮語には連体詞に類似した冠形詞という品詞がある。
体言のみを修飾することば(連体修飾語)。自立語。活用はしない。ほとん
ど修飾を
受けないが、ごく一部が、副詞や体言の連用形に修飾される。
「
-
の」型
あの
「
あの
山は槍ヶ岳だ」だと「山」を修飾する。本来は「名詞」
+
p>
格助詞「の」だったものが多い。
「
-
る」型
いわゆる
「
1990
年前後には
いわゆる
冷戦体制
が崩壊した」だと「冷戦
体制」を修飾する。本来は動詞の連体形だったものが多い。<
/p>
「
-
な」型
大きな
小さな
おかしな「大きい」「小さい
」「おかしい」の活用形
ではない。しかしながら、、「目の大きい/小さい(人)」「
頭のお
かしい(人)」の「大きい」「小さい」「おかしい」と同様に「目の
大きな/小さな(人)」「頭のおかしな(人)」と名詞修飾節の述語
を構
成し得る点で、他の連体詞とは異なっている。
「
-
た(だ)」型
たいした
例:たいした人物。本来は
動詞の連用形
+
助動詞「た」の連
体形
だったものが多い。
ほとんどは、本来は別の品詞だったの
が、連体修飾語として以外の用法が廃
れ、もとの文法的性質が失われたものである。<
/p>
ふくし
0
【副詞】
品詞の一。自立語で活用がなく、主語
?
述語になることのない語のうち、主
として連用修飾語として用いられるもの。「非常
に」「大変」「全然」など
の類。どのような語を修飾するかで、状態副詞(すでに
p>
?
ゆっくり
?
ひら
ひ
ら)
?
程度副詞(もっと
?
非常に
?
すこし)
p>
?
陳述副詞(とうてい
?
< br>なぜ
?
まるで)などに分類される。
日本語の副詞
おもに用言(動
詞、形容詞、形容動詞)を修飾することば(連用修飾語)。
名詞
[
要出典
]
や他の副詞を修飾するこ
ともある。自立語。活用はしない。
副詞の種類と働き
状態の副詞
主に動詞を修飾し、<
/p>
動作
?
作用がどんな状態
(どのように)
かを表す。
「すぐに」「ときどき」な
ど。
程度の副詞
疑問
?
禁止
?
感動などの意味を付け加えるもの。
「とても」
「も
っと」
「かなり」など。
叙述(陳
述
?
呼応)の副詞
被修飾語の部分に決まった言い方を必要とする(副詞の呼応という)
副詞「決
して(~ない)」「なぜなら(~だから)」など。
指示の副詞
物事の様子などを指し
示す副詞で、
「こう」「そう」
「ああ」「どう」
の四語だけである。(指示語)
?
例
<
/p>
「ばたばた走る」だと「走る」が動詞なので「ばたばた」が副
詞
となる。
o
「非常に美しい」だと「美しい」が形容詞なので「非常に」が
副詞となる。
o
?
?
せつぞく
-
し
4 3
【接続詞】
品詞の一。活用のない自
立語で、主語や修飾語にならず、独立語とし
て単語と単語、また前後の文節や文を接続
するはたらきをもつもの。
接続詞は、ほとんどが他の品詞から転じたものであるが、意
味の上か
らみると、並立(および
?
ま
た)
?
添加(しかも
?
なお)
?
選択(ま
たは
?
それとも)
?
順接
(したがって
?
だから)
?
逆接(しかし
?
け
れども
)などの種類がある。
?
?
日本語の接続詞
単独で接続語として
、前後の文脈の関係を表すことば。自立語。活用
しない。付属語(前の動詞などに接続
する)である接続助詞(から、
と、や、て、ば、等)とは区別される。
?
用途によって、以下のように分類される。
?
順接
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
前の文脈の当然の結果として、後
の文脈を導く。「故郷を離れて久し
い。だから(それで)、旧友とは
< br>10
年以上会っていない。」
逆接
前の文脈と相反する事柄とし
て、後の文脈を導く。「後半戦で必死の
追い上げを見せた。けれども(しかし)、あと
一歩及ばなかった。」
並列
<
/p>
対等の関係にあることを示す。
「身分証明書および(ならびに<
/p>
?
また)
印鑑をご持参ください。」
p>
添加
別の
物事を付け加える。「駐車場まで
1
時間かかった。さらに(そ
の
うえ)、そのあと
30
分歩くことに
なった。」
説明
前の文脈を言い換える。または、例示する。「この人は母の兄、つま
り、私
の伯父です。」
選択
複数の中からいずれかを選ぶ。「山間部では、雨
または(もしくは)
雪が降るでしょう。」
転換
話題を変える。
「今シーズンの結果をお知らせしました。ところで
(さ
て)、来シーズンはルールが変更される予定です。」
?
?
かんどう
-
し
3
【感動詞】
品詞の一。活用のない自
立語で、主語や修飾語にならず、他の文節と
は独立して用いられるもの。感動詞は、一
般に文のはじめにあって、
感動
?
呼び
かけ
?
応答などの意を表す。
「まあ、
きれいだ」
の
「まあ」
、
「もしもし、中村さんですか」の「もしもし」、「はい、そうです」
の「はい」などの類。感嘆詞。間投詞。
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
日本語
感動
話し手の感動を表す。「ああ」「まあ」など。
呼び掛け
相手に呼び掛ける。「もしもし」「ちょっと」など。
応答
相手に応答する。「はい」「いいえ」「うん」など。
挨拶
「おはよう」「こんにちは」「さようなら」など。
掛け声
「えい」「よいしょ」「それっ」など。
じょどうし
2
【助動詞】
(1)
< br>国語の品詞の一。付属語で活用のあるもの。用言や他の助動詞に付
いて、これに
いろいろな意味を加えて叙述を助けたり、名詞その他の
語について、これに叙述のはた
らきを与えたりする。その表す意味に
よって、受け身
?
自発
?
可能
?
尊敬
?
使役
?
打ち消し
?
過去
?<
/p>
完了
?
推量
?<
/p>
意志
?
希望
?<
/p>
伝聞
?
様態
?<
/p>
断定
?
比況
?<
/p>
丁寧などに分類する。
動辞。はたらくてにをは。
(2)
ヨーロッパ諸語で
、もと独立の動詞であった語が、他の動詞を補助
してムードやテンスなどを表すはたら
きをなすようになった語。たと
えば、英語の
shall,
will
などの類。
助動詞(じょどうし)
助動詞
(
言語学
) -
動詞と同じような形
態を持つが、他の動詞と結び
ついて相、法などの文法機能を表す語である。日本語の「
いる」、
「あ
る」、英語の
can,
will
など。
?
助動詞
(
国文法
) -
日本語の品詞の一つ
。
?
た
?
、<
/p>
?
られる
?
など
。日本
の中高生が学校文法で習う分類。
?
言語学では、国文法でいう「助動
詞」は、語尾や接尾辞と見なされる
[1][2][3]
。
p>
国文法(学校文法)では、言語学でいう助動詞は補助動詞と呼ば
れる
[4]
。
じょし
0
【助詞】
国語の品詞の一。付属語で
活用のないもの。自立語に付いて、その語と他の
語との関係を示したり、その語に一定
の意味を添えたりする。文中でのはた
らき、接続の仕方、添える意味などによって一般
に格助詞
?
接続助詞
?
副助
詞
?
係助詞
?
終助詞
?
間投助詞などに
分類される。なお、これらのほかにも、
並立助詞
?
準体助詞などが加えられることがある。てにをは。助辞。
日本語の助詞
日本語においては、単
語に付加し自立語同士の関係を表したり、対象を表し
たりする語句の総称。付属語。活
用しない。俗に「てにをは」(弖爾乎波
?
天爾遠波)か「てに
はを」(弖爾波乎)と呼ばれるが、これは漢文の読み下
しの補助として漢字の四隅につ
けられたヲコト点を左下から右回りに読んだ
時に「てにはを」となることに因るもので
ある。
日本語の助詞の使い分けには曖昧さがあり、例として
は、
「海に行く」と「海
へ行く」の「に」「へ」や「日本でた
だ一つの」と「日本にただ一つの」の
「で」「に」や「目の悪い人」や「目が悪い人」
の「の」「が」、「本当は
明日なんだけど」
「お言葉ですが」
「さっき言ったのに」
「終わるの早いし」
に見られる終助詞的な接続助詞の使用などが挙げられる。
以下のように分類される
(
ここでは口語における助詞のみ示
した
)
。
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