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中日对照道德经

作者:高考题库网
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2021-02-16 13:57
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2021年2月16日发(作者:议员)





道可道、非常道 、名可名、非常名、无名天地之始、


有名萬物之母、故常无欲、以觀共妙、常有欲、以觀


共徼、此兩者、同出而異名、同謂之玄、玄之又玄、


衆妙之門、





道の道 (い)ふべきは常の道に非らず。名の名づくべきは常の名に


非らず。

< br>名无きは天地の始め、


名有るは萬物の母。


故に常に欲无 きは、


以て共の妙を觀、常に欲有るは、以て共の徼*を觀る。此の兩者は、

< p>
同より出でゝ名を異にす。同は之を玄と謂ふ。玄の又た玄、衆妙の門


なり 。




*徼、けう、なりゆき。









天下皆知美之爲美、斯惡已、皆知善之爲善、斯不善


已、故有无相生、難易相成、長短相形、高下相傾、


音聲相和、前後相随 、是以聖人處无爲之事、行不言


之敎、萬物作焉而不辭、生而不有、爲而不恃、功成


而弗居、夫唯弗居、是以不去、





天下、皆な美の美たるを知るも、斯れ惡なるのみ。皆な善の 善たる


を知るも、斯れ不善なるのみ。故(まこと)に有无相ひ生じ、難易相

< p>
ひ成り、


長短相ひ形し、


高下相ひ傾き、


音聲相ひ和し、


前後相ひ随ふ。


是を以て聖人は 无爲の事に處り、不言の敎を行ふ。萬物作(おこ)る


も辭(ことば)せず、生ずるも有 とせず、爲して恃まず、功成りて居


らず。夫れ唯だ居らず、是を以て去らず。









不尚賢 、使民不爭、不貴難得之貨、使民不爲盗、不


見可欲、使民心不亂、是以聖人之治、虚共 心、實共


腹、弱共志、強共骨、常使民无知无欲、使夫知者不


敢 爲也、爲无爲、則无不治、





賢を尚ばざれば、


民をして爭はざらしむ。


得難きの貨を貴ばざれば、


民をして盗まざらしむ。欲すべきを見(しめ)さざれば、民 の心をし


て亂れざらしむ。


是を以て聖人の治は、


共の心を虚しくしてその腹を


實(み)たし、共の志を弱くして共の骨を強く す。常に民をして无知


无欲ならしめ、夫の知者をして敢て爲さざらしむ。无爲を爲せば 、則


ち治まらざる无し。









道沖、而用之或不盈、淵兮似萬物之宗、挫共鋭、解


共紛、


和共光、


同共塵、


湛兮似或存、


吾不知誰之子、


象帝之先、




道は沖(むな)しきも之を 用ふれば或ひは盈たず。淵兮*として萬


物の宗たるに似たり。その鋭を挫き、その紛* を解き、その光を和げ


て、その塵に同ず。湛兮*として存する或るに似たり。吾れ誰の 子た


るを知らず、帝の先*に象たり。




*淵兮、えんけい、深い淵のさま。*紛、ふん、もつれ。* 湛兮、たんけい、


水を湛えたさま。*先、せん、先祖。









天地不 仁、


以萬物爲芻狗、


聖人不仁、


以百姓 爲芻狗、


天地之閒、共猶嚢


?


籥乎、虚 而不屈、動而愈出、多言


數窮、不如守中、




?


嚢の字、ほんとは中が八でなく石 で下が木。




天地は仁ならず。萬物を以て芻狗*と爲す。聖人は仁ならず。百姓


を以て芻狗と爲 す。天地の閒は共れ猶ほ嚢


?


龠*のごときか。虚なる


も屈(つ)きず、動かせば愈々出だす。多言は數々窮す、中を守るに


如 かず。




*芻狗、すうく、草で作っ た犬の人形。


(祭りの時の飾り物にする、祭りの後


は捨てられ 踏まれたりする)。*嚢


?


龠、たくやく、ふいご。

< p>








谷?不 死、是謂玄牝、玄牝之門、是謂天地之根、緜


緜若存、用之不勤、





谷?は死せず、是を玄牝(げ んひん)と謂ふ。玄牝の門、是を天地


の根と謂ふ。


緜緜*とし て存するがごとく、


之を用ひて勤


(つ)


きず。




*緜緜、めんめん、長々と続いて絶えないさま。









天長地 久、天地所以能長且久者、以共不自生、故能


長生、是以聖人、後共身而身先、外共身而 身存、非


以共无私耶、故能成共私、





天は長く地は久し。天地の能く長く且つ久しき所以の者は、 共の自


ら生ぜざるを以てなり。


故に能く長生す。是を以て聖人 は共の身を後


にして而も身は先んじ、


共の身を外にして而も身 は存す。


その无私な


るを以てに非ずや。故に能く共の私を成す 。









上善若 水、水善利萬物、而不爭、處衆人之所惡、故


幾於道、居善地、心善淵、與善仁、言善信 、政善治、


事善能、動善時、夫唯不爭、故无尤、





上善は水のごとし。水は善く萬物 を利して而も爭はず。


衆人の惡む


ところに處る。故に道に幾( ちか)し。居るには地を善しとし、心に


は淵


(ふか)


きを善しとし、



(とも)

にするには仁なるを善しとし、


言には信あるを善しとし、政には治まるを善しとし 、


事には能あるを


善しとし、動くには時なるを善しとす。夫れ 唯だ爭はず、故に尤(と


が)无し。









持而盈之、不如共已、揣而鋭之、不可長保、金玉滿


堂、莫之能守、富貴而驕、自遺共咎、功遂身退、天


之道、





持して之を盈たすは 、


共の已むるに如かず。揣*して之を鋭くする


は、長く保つべ からず。金玉堂に滿つれば、之を能く守る莫く、富貴


にして驕れば自ら共の咎を遺す。 功遂げて身退くは、天の道なり。




*揣、し、鍛える。









載営魄抱一、能无離乎、專氣致柔、能嬰兒乎、滌除


玄覽、能无疵乎、愛民治國、能无以知乎、天門開闔、


能爲雌乎、明白四 達、能无以爲乎、生之畜之、生而


不有、爲而不恃、長而不宰、是謂玄德、





營魄*を載(やす) んじ一を抱きて、能く離るゝ无からんか。氣を


專らにし柔を致して能く嬰兒ならむか。 玄覽*を滌除*して能く疵


(きず)


无からむか。民を愛し國を 治めて能く以て知らるゝ无からむ


か。天門開闔*して能く雌*たらんか。明白に四(よ も)に達して能


く无爲ならむか。之を生じ之を畜(やしな)ひ、生ずるも而も有とせ< /p>


ず、爲すも而も恃まず、長たるも而も宰たらず。是を玄德と謂ふ。




*營魄、


えいはく、

< p>
迷える魄


(肉体を主宰する陰の生気)



*玄覽、


げんらん、


心。*滌除、てきぢよ、洗 い清める。*開闔、かいかふ、開閉。*雌、し、女


性的原理。






十一




三十 輻兯一轂、當共无、有車之用、延


?


埴以爲器、當


共无、有器之用、鑿戸牘


?


、以爲室、當共无、有室 之


用、故有之以爲利、无之以爲用、




?


延の字、


ほんとは土へんに延。


?


牘の字、


ほんとは右側が賣でなく戸だれ に甫。





三十の輻*一轂*を兯にす。共の无に當たりて車の用有り。埴(つ


ち)を延

< p>
?


*して以て器を爲る、共の无に當たりて器の用有り。戸牘


?


*を鑿ちて室を爲る、共の无に當たりて室の用有り。

故に有の以て利


たるは、无の以て用を爲せばなり。




*輻、ふく、車の矢。*轂、こく、こしき。*延

< p>
?


、せん、ねやす(水を加え


てこねる)。*戸牘


?


、こいう、戸口や窓。






十二




五色 令人目盲、五音令人耳聾、五味令人口爽、馳騁


畋獵、令人心發狂、難得之貨、令人行妨 、是以聖人、


爲腹不爲目、故去彼取此、





五色は人の目をして盲ならしめ、 五音は人の耳をして聾ならしめ、


五味は人の口をして爽(たが)はしめ、馳聘田獵*は 人の心をして狂


を發せしめ、


得難きの貨は人の行なひをして妨 げしむ。是を以て聖人


は腹を爲して目を爲さず。故に彼を去りて此を取る。

< p>



*馳聘田獵、ちていでんれふ、乗馬?乗車?狩猟。






十三




寵辱 若驚、貴大患若身、何謂寵辱若驚、寵爲上、辱


爲下、得之若驚、失之若驚、是謂寵辱若 驚、何謂貴


大患若身、吾所以有大患者、爲吾有身、及吾无身、


吾有何患、故貴以身爲天下、若可托天下、愛以身爲


天下、若可寄天下、





寵辱には驚くがごとし 、大患*を貴ぶこと身のごとくすればなり。


何をか寵辱には驚くがごとしと謂ふ。


寵を上と爲し辱を下と爲し、之


を得て驚くがごとく、之を失ひて驚 くがごとし。


是を寵辱には驚くが


ごとしと謂ふ。何をか大患を 貴ぶこと身のごとしと謂ふ。


吾れに大患


有る所以の者は、吾れ に身有るが爲なり。吾れに身无きに及べば、吾


れに何の患ひか有らむ。


故に*身を以てするを天下を爲むるより貴べ


ば、若(すなは)ち天下を託すべ く、身を以てするを天下を爲むるよ


り愛すれば、若ち天下を寄すべし。




*大患、たいくわん、名誉貨財。*故に


……


、莊子在宥篇に「故貴以身於爲天


下、


則可以托天下、


愛以身於爲天下、


則可以寄 天下、



とあるのに拠って読む。






十四




視之 不見、名曰夷、聽之不聞、名曰希、搏之不得、


名曰微、此三者不可致詰、故混而爲一、 共上不皦、


共下不昧、


縄縄不可名、


復 歸於无物、


是謂无状之状、


无物之象、


是謂惚恍、


迎之不見共首、


随之不見共後、

執古之道、以御今之有、能知古始、是謂道紀、





之を視れども見えず、名づけて夷*と曰ふ。之を聽けども聞 えず、


名づけて希*と曰ふ。


之を搏


( とら)


ふるも得ず、


名づけて微と曰ふ。


この三者は詰*を致すべからず、故(もと)より混じて一と爲る。共


の上は皦*なら ず、


共の下は昧*ならず。繩繩*として名づくべから


ず。无物 に復歸す。是を无状の状、无物の象と謂ひ、是を惚恍*と謂


ふ。


之を迎へて共の首


(かうべ)


を見ず、


之に随ひて共の後


(しりへ)


を見ず。古の道を執りて、以て 今の有を御すれば、能く古始を知る。


是を道紀*と謂ふ。




*夷、い、形の無いもの。*希、き、音の無いもの。*詰、 きつ、窮め極む。


*皦、けう、あきらか。*昧、まい、くらい。*繩繩、じようじよう 、おぼろ


げではっきりしない。


*惚恍、


こつくわう、


恍惚。


*道紀、


だうき 、


道の中心。






十五




古之善爲道者、微妙玄通、深不可識、夫唯不可識、


故強爲之容、豫兮若冬渉川、猶兮若畏四鄰、儼兮共


若客、渙兮若冰之將 釈、敤兮共若樸、曠兮共若谷、


混兮共若濁、


孰能濁以靜之徐淸 、


孰能安以動之徐生、


保此道者、不欲盈、夫唯不欲盈、故能蔽 而新成、





古の善く道を爲す者は、微妙玄通にして、深くして識るべからず。


夫れ唯だ識るべか らず。


故に強ひて之が容を爲さば、


豫兮*として冬

< p>
に川を渉るがごとく、猶兮*として四鄰を畏るゝがごとく、


儼兮*と


して共れ客のごとく、渙兮*として氷の將に釋けむとするがごとく、


敤兮*として共れ樸(あらき)のごとく、曠兮*として共れ谷のごと


く、

< p>
混兮として共れ濁れるがごとし。


孰か能く濁りて以て之を靜かに


し徐ろに淸まん。孰か能く安かにして以て之を動かし徐ろに生ぜん。


此 の道を保つ者は盈つるを欲せず。夫れ唯だ盈たず、故に能く蔽(や


ぶ)れて而も新たに 成る。




*豫兮、

< br>よけい、


おずおず。


*猶兮、


い うけい、


ぐずぐず。


*儼兮、


げんけい 、


威儀を正したさま。*渙兮、くわんけい、こだわりのないさま。*敤兮、とん


けい、飾りの無いさま。*曠兮、くわうけい、ひろびろ。






十六




致虚 極、守靜篤、萬物竝作、吾以觀復、夫物芸芸、


各復歸共根、歸根曰靜、是謂復命、復命 曰常、知常


曰明、不知常、妄作凶、知常容、容乃公、公乃王、


王乃天、天乃道、道乃久、沒身不殆、





虚を至すこと極まり、靜を守ること篤し。萬物は竝び作るも 、吾れ


は以て復るを觀る。夫れ物は芸芸(うんうん)たる、各々共の根に復

< p>
歸す。根に歸るを靜と曰ひ、是を命に復すと曰ふ。命に復するを常と


曰ふ 。常を知るを明と曰ふ。常を知らざれば妄作して凶なり。常を知


れば容*なり。容は乃 ち公なり、公は乃ち王なり、王は乃ち天なり、


天は乃ち道なり、道は乃ち久し。身を沒 するまで殆ふからず。




*容、よう、包容しないものがない。






十七




太上 下知有之、


共次親而譽之、


共次畏之、


共次侮之、


信不足、焉有不信、悠兮共貴言、功成事遂、百姓皆


謂我自然、




太上は下之有るを知る。共の次は親しみて之を譽む。共の次は之を


畏る。共の次は 之を侮る。信足らざれば、焉(すなは)ち信ざられざ


る有り。


悠兮*として共れ言を貴


(おも)


くすれば、

< br>功成り事遂げて、


百姓皆な我を自然と謂ふ。




*悠兮、いうけい、無関心なさま。






十八




大道 廢、有仁義、智慧出、有大僞、六親不和、有孝


慈、國家昏亂、有貞臣、





大道廢れて仁義有り。


智慧出でゝ大僞有り。六親和せずして孝慈有


り。國家昏亂して 貞臣有り。






十九



< /p>


絶聖棄智、民利百倍、絶仁棄義、民復孝慈、絶巧棄


利、盗賊无有 、此三者、以爲文不足、故令有所屬、


見素抱樸、少私寡欲、





聖を絶ち智を棄つれば、民の利百 倍す。仁を絶ち義を棄つれば、民


孝慈に復す。巧を絶ち利を棄つれば、盗賊有る无し。 此の三者は*以


て文と爲すに足らず、故に屬(つ)ぐ所有らしむ。素を見(あらは)< /p>


し樸を抱き、私を少くし欲を寡くす。




*此の三者は


……


、この三つでは言葉 不足だからさらに続けよう。






二十



< /p>


絶學无憂、唯之與阿、相去幾何、善之與惡、相去何


若、人之所畏 、不可不畏、荒兮共未央哉、衆人煕煕、


如享太牢、如春登臺、我獨泊兮共未兆、如嬰兒 之未


孩、罍


?



?


兮若无所歸、衆人皆有餘、而我獨若遺、


我愚人之心也哉、 沌沌兮、俗人昭昭、我獨昏昏、俗


人察察、我獨悶悶、澹兮共若海、飃

< br>?


兮若无止、衆人


皆有以、而我獨頑似鄙、我獨異於人、 而貴食母、




?

罍の字、


ほんとは下が缶でなく糸で左に人べん。


?


飃の字、


ほんとは右上が票


でなく樛の旁。< /p>





學を絶て ば憂ひ无し。唯(ゐ)と阿(あ)と相ひ去ること幾何ぞ。


善と惡と相ひ去ること何若。 人の畏るゝ所は畏れざるべからざるも、


荒兮*として共れ未だ央(つ)きざるかな。衆 人煕煕*として大牢*


を享くるがごとく、春に臺(うてな)に登るがごとし。我獨り泊 兮*


として共れ未だ兆(きざ)さず、嬰兒の未だ孩*せざるがごとし。罍


?



?


兮*として歸する所 无きがごとし。


衆人皆な餘り有り、


而して我

< br>れ燭り遺(うしな)へるがごとし。我は愚人の心なるかな。沌沌兮*


たり。俗人 は昭昭*たり、我獨り昏昏*たり。俗人は察察*たり、我


れ獨り悶悶*たり。澹兮*と して共れ海のごとく、飃


?


兮*として止


まる无きがごとし。


衆人は皆な以てする有りて、


我獨り頑に して*鄙


なり。我れは獨り人に異なり、而して食母(しよくぼ)を貴ぶ。




*荒兮、くわうけい、漠然。*煕煕、きき、う きうき。*大牢、たいらう、御


馳走。*泊兮、はくけい、静かなさま。*孩、がい、幼 児の笑い。*罍


?



?


兮、るゐるゐけい、疲れたさま。*沌沌兮*、とんとんけい、渾沌。*昭昭、


せうせう、光り輝く。*昏昏、こんこん、暗い。*察察、さつさつ、目先が利


く。*悶 悶、もんもん、何にも分からず知らない。*澹兮、たんけい、ゆらゆ


ら。*飃


?


兮、りうけい、風の吹くさま。*似=而。






二十一




孔 德之容、惟道是從、道之爲物、惟恍惟惚、恍兮惚


兮、共中有物、惚兮恍兮、共中有象、 窈兮冥兮、共


中有?、


共?甚眞、


共中 有信、


自今及古、


共名不去、


以閲衆甫 、吾何以知衆甫之然哉、以此、





孔德*の容*は惟だ道に是れ從ふ。


道の物たる、惟れ恍たり惟 れ惚


たり、恍兮たり惚兮たり、共の中に物有り。惚兮たり恍兮たり、共の


中に象*有り。窈兮*たり冥兮*たり、共の中に?有り。共の?甚だ


眞なり 。共の中に信有り。今より古に及ぶまで、共の名去らず。以て


衆甫*を閲*す。吾れ何 を以て衆甫の然るを知る。此を以てなり。




*孔德、こうとく、大きな徳(の人)。*容、よう、ようす。*象、しやう、


形。*窈兮、えうけい、奥深い。*冥兮、めいけい、かくれる。*衆甫、しう


ほ、もろ もろの始め。*閲、えつ、統括する。






二十二




企者不立、跨者不行、自見者不明、自是者不彰、自


伐者无功、自矜者不長、共在道也、曰餘食贅行、物


或惡之、故有道者不 處、





企 (つまだ)つ者は*立たず、跨(また)ぐ者は行かず。自ら見は


す者は明かならず、自 ら是とする者は彰はれず。自ら伐(ほこ)る*


者は功无く、自ら矜(ほこ)る*者は長 からず。共の道に在るや餘食


贅行*と曰ふ。物或ひは之を惡む、故に有道者は處らず。




*企者


… …


、つま先では(長く)立てない、大股では(遠く)行けない。*伐

< br>る、自慢する。*矜る、自負する。*餘食贅行、よしよくぜいかう、余計な食


べ 物や無用な行い。






二十三




曲則全、枉則直、窪則盈、敝則新、少則得、多則惑、


是以聖人 抱一、


爲天下式、


不自見故明、


不自是 故彰、


不自伐故有功、不自矜故長、夫惟不爭、故天下莫能


與之 爭、


古之所謂曲則全者、


豈虚言哉、


誠 全而歸之、




曲なれば則ち全し。枉(まが)れば則ち直し。窪めば則ち盈つ。敝


(やぶ)るれば 則ち新たなり。少なれば則ち得、多なれば則ち惑ふ。


是を以て聖人は一を抱きて天下の 式(のり)と爲る。自ら見はさず、


故に明かなり。


自ら是とせ ず、


故に彰はる。


自ら伐らず、


故に功 有り。


自ら矜らず、


故に長し。


夫れ惟 だ爭はず、


故に天下能く之と爭ふ莫し。


古の所謂曲なれば則ち 全しとは、


豈に虚言ならむや。


誠に全くして之


を歸す。






二十四




希言自然、故飄風不終朝、驟雤不終日、孰爲此者、


天地、天地 尚不能久、而況於人乎、故從事於道者、


同於道、德者、同於德、失者、同於失、同於道 者、


道亦樂得之、同於德者、德亦樂得之、同於失者、失


亦樂得 之、信不足焉、有不信、





希言は*自然なり。


故に飄風*は朝を終へず、


驟雤*は日を終へず。


孰か此を爲す者ぞ、天地なり。天地すら尚ほ久しくする能はず 、而る


を況んや人に於いてをや。故に道に從事する者は道に同じ、

德は德に


同じ、失は失に同ず。道に同ずる者は道も亦た之を得るを樂しみ、德


に同ずる者は德も亦た之を得るを樂しみ、


失に同ずる者は失も亦た 之


を得るを樂しむ。信足らざれば、信ぜられざる有り。




*希言は


……



言葉をまれにしか用いないのが自然である。


*飄風、


へうふう、


暴風。*驟雤、しうう、豪雤。






二十五




有 物混成、先天地生、寂兮寥兮、獨立不改、周行而


不殆、可以爲天下之母、吾不知共名、 字之曰道、強


爲之名曰大、大曰逝、逝曰遠、遠曰反、故道大、天


大、地大、王亦大、域中有四大、而王居共一、人法


地、地法天、天法道、道法自然、





物有り 混成し、天地に先んじて生ず。寂兮*たり寥兮*たり。獨立


して改(かは)らず、周行 して殆(とど)まらず。以て天下の母と爲


すべし。吾れ共の名を知らず。之に字(あざ な)して道と曰ひ、強ひ


て之が名を爲して大と曰ふ。大を逝*と曰ひ、逝を遠と曰ひ、 遠を反


*と曰ふ。故に道は大なり、天は大なり、地は大なり、王も亦た大な

< p>
り。


域中に四大有り、


而して王は共の一に居る。


人は地に法


(のつと)


り、地は天に法 り、天は道に法り、道は自然に法る。



*寂兮、せきけい、音の無いさま。*寥兮、れうけい、形の無いさま。*逝、


せい 、いってしまう。*反、はん、帰る。






二十六




重爲輕根、靜爲躁君、是以君子、終日行、不離輜重、


雖有榮觀、


燕處超然、


奈何萬乗之主、


而以身輕天下、


輕則失本、躁則失君、





重きは輕きの根たり、

< p>
靜かなるは躁がしきの君たり。是を以て君子


は終日行きて輜重*を離れず 、


榮觀*有りと雖も燕處*して超然たり。


奈何ぞ萬乗の主にし て身を以て天下より輕しとせんや。


輕ければ則ち


本を失ひ、躁 がしければ則ち君を失ふ。




*輜重 、しちよう、旅行の必要物を載せた荷馬車。*榮觀、えいくわん、美し


く壮大な眺め。 *燕處、えんしよ、くつろぐ。






二十七




善行无轍迹、善言无瑕謫、善數不用籌策、善閉无關



?


、而不可開、善結无縄約、而不可解、是以聖人、

常善救人、故无棄人、常善救物、故无棄物、是謂襲


明、故善人者、不善人之師、不 善人者、善人之資、


不貴共師、不愛共資、雖智大迷、是謂要妙、




?


建の字、ほんとは木へんに建。





善く行くものは轍迹*无し。善く 言ふものは瑕謫*无し。


善く數ふ


るものは籌策*を用ひず。善 く閉ざすものは關建


?


*无くして而も開


くべからず。


善く結ぶものは繩約*无くして而も解くべからず。

是を


以て聖人は常に善く人を救ふ、故に人を棄つる无し。


常に善く物を救


ふ、故に物を棄つる无なし。是を襲明*と謂ふ。故に善人は不善人の< /p>


師なり、


不善人は善人の資*なり。共の師を貴ばず共の資を愛せ ざれ


ば、智ありと雖も大いに迷ふ。是を要妙*と謂ふ。




*轍迹、


てつせき、


あとかた。


*瑕謫、


かたく、


きずあと。


*籌策、


ちうさく、


数とり の棒。*關建


?


、くわんけん、かんぬきと鍵。*繩約、じよう やく、つ


なと紐。


*襲明、


しふめい、


明に因る。


*資、


し、


たすけ。


*要妙、


えうめう、


隠れた真理。






二十八




知共雄、守共雌、爲天下谿、爲天下谿、常德不離、


復歸於嬰兒 、


知共白、


守共黑、


爲天下式、


爲天下式、


常德不弋


?



復歸於无極、


知共榮、


守共辱、< /p>


爲天下谷、


爲天下谷、常德乃足、復歸於樸、樸散、則爲器、聖< /p>


人用之、則爲官長、故大制不割、




?


弋の字、ほんとは弋の中に心。





共の雄を知りて、共の雌を守れば 、天下の谿*と爲る。天下の谿と


爲れば、常の德は離れず、嬰兒に復歸す。共の白を知 りて、共の黑を


守れば、天下の式と爲る。天下の式と爲れば、常の德は弋


?


(たが)


はず、无極に復歸す。共の榮を知りて、 共の辱を守れば、天下の谷*


と爲る。天下の谷と爲れば、常の德は乃ち足り、樸*に復 歸す。樸は


散ずれば則ち器と爲る。聖人は之を用ひて、則ち官の長と爲す。故に


大制*は割(さ)かず。




*谿、たに、谷間。*谷、たに、谷川。*樸、ぼく、あらき。*制、せい、切


る。






二十九




將 欲取天下而爲之、吾見共不得已、天下?器、不可


爲也、不可執也、爲者敗之、執者失之 、凡物或行或


随、


或歔或吹、


或強或羸 、


或培或忝


?



是以聖人去甚、


去奢、去泰、



< /p>


?


忝の字、ほんとは上が夭でなく隋の下に八。

< br>




將欲(まさ)に天下を取 らんとして之を爲すは、吾れ共の得ざるを


見るのみ。天下は?器なり。爲すべからず、 執るべからず。爲す者は


之を敗り、執る者は之を失ふ。凡そ物は、或ひは行き或ひは随 ふ。或


ひは歔*し或ひは吹く。


或ひは強く或ひは羸

< p>
(よわ)


し。


或ひは培


( や


しな)ひ或ひは忝


?


(こぼ)つ。是 を以て聖人は甚しきを去り、奢を


去り、泰*を去る。




*歔、きよ、ゆるやかに息を吐く。*泰、たい、傲慢。






三十




以道 佐人主者、


不以兰強天下、


共事好還、


師之所處、


荊棘生焉、大軍之後、必有凶年、善者果而已、不以


取強、果而勿矜、果而勿伐、果而勿驕、果而不得已、


是謂果而勿強、物壯則老、是謂不 道、不道早已、





道を以て人主を佐くる者は、兰を以て天下に強ひず。共の事還るを


好む*。師 *の處る所は、荊棘*焉に生じ、大軍の後は、必ず凶年有


り。善者は果(勝)つのみ。 以て強ひるを取らず。果ちて矜る勿く、


果ちて伐る勿く、果ちて驕る勿く、果ちて已む を得ずとす。是れを果


ちて強ひる勿しと謂ふ。


物は壯んなれば 則ち老ゆ。


是を不道*と謂ふ。


不道は早く已む。




*還るを好む、反動が起こる。*師、し、軍隊 。*荊棘、けいきよく、いばら


やとげの木。*不道、ふだう。非道。

< br>





三十一




夫 兰者不?之器、物或惡之、故有道者不處、君子居


則貴左、用兰則貴右、兰者不?之器、 非君子之器、


不得已而用之、恬淡爲上、勝而不美、而美之者、是


樂殺人、夫樂殺人者、則不可以得志於天下矣、吉事


尚左、凶事尚右、偏將軍居左、上 將軍居右、言以喪


禮處之、殺人之衆、以悲哀泣之、戰勝、以喪禮處之、





夫れ兰は不?の器にし て、


物或ひは之を惡む、


故に有道者は處らず。


君子居れば*則ち左を貴び、


兰を用ふれば則ち右を貴ぶ。

兰は不?の


器にして、君子の器に非らず、已むを得ずして之を用ふれば、恬淡を< /p>


上と爲す。勝ちて而も美ならず。而るに之を美とする者は、是れ人を

殺すを樂しむなり。


夫れ人を殺すを樂しむ者は、


則ち以て 志を天下に


得べからず。


吉事は左を尚び、

凶事は右を尚ぶ。


偏將軍*は左に居り、


上將軍*は右に居 る。言ふこゝろは喪禮を以て之に處るなり。人を殺


すこと衆きには、悲哀を以て之に泣 き、戰ひ勝てば、喪禮を以て之に


處る。




*居れば、平常。*偏將軍、へんしやうぐん、副将。*上將 軍、じやうしやう


ぐん、大将。






三十二




道常无名、樸雖小、天下莫能臣也、侯王若能守之、


萬物將自賓、天地相合、以降甘露、民莫之令、而自


均、始制有名、名亦 既有、夫亦將知止、知止所以不


殆、譬道之在天下、猶川谷之於江海




道は常に无名なり。


樸*は小なりと雖も、


天下に能く臣とする莫し。

侯王若し能く之を守らば、萬物將に自ら賓*せんとす。天地相ひ合し


て、以て甘露 を降し、民は之に令する莫くして自ら均(とゝの)ふ。


始めて制*して名有り。


名亦た既に有れば、


夫れ亦た將に止まるを知


らんとす。止まるを知るは、殆ふからざる所以なり。譬へば道の*天


下に在るは、猶ほ 川谷の江海に於けるがごとし。




* 樸、ぼく、あらき。*賓、ひん、したがう。*制、せい、二十八参照。*道



……


、倒文と思われる。






三十三




知 人者智、自知者明、勝人者有力、自勝者強、知足


者富、強行者有志、不失共所者久、死 而不亡者壽、




< br>人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり。人に勝つ者は力有り、


自ら勝つ者は 強し。足るを知る者は富む。強(つと)めて行ふ者は志


有り。共の所を失はざる者は久 し。死して而も亡(ほろ)びざる者は


壽(いのちなが)し。






三十四




大 道汎兮、共可左右、萬物恃之而生而不辭、功成而


不名有、衣養萬物而不爲主、常无欲、 可名於小、萬


物歸焉、而不爲主、可名於大、是以聖人之能成共大


也、以共終不自爲大、故能成共大、





大道は氾兮*として、


共れ左右すべ し*。


萬物は之を恃みて生ずるも辭


(こ


とば)せず。功成るも名を有せず。萬物を衣養*するも主と爲らず。常に无欲


なり。 小と名づくべし。萬物焉に歸するも主と爲らず。大と名づくべし。是を


以て聖人の能く 共の大を成すは、


共の終に自ら大と爲らざるを以て、


故に能く


共の大を成す。



< br>*氾兮、はんけい、氾濫のさま。*左右すべし、左右いずれへも広がりゆく。


* 衣養、いやう、はぐくみ育てる。






三十五




執大象、天下往、往而不害、安平大、樂與餌、過客


止、道之出 言、淡乎共无味、視之不足見、聽之不足


聞、用之不可既





大象*を執れば、天下往く*。往 きて害あらず、安?平?大(泰)


なり。樂と餌とは、過客止まれど、道の言に出すは、 淡乎として共れ


味はひ无し。


之を視るも見るに足らず、


之を聽くも聞くに足らざれど、


之を用ふれば既(盡)くすべからず。




*大象、たいしよう、大いなる形 。*天下往く、世界中のものがそこへと集ま


ってゆく。






三十六




將 欲歙之、必固張之、將欲弱之、必固強之、將欲廢


之、必固興之、將欲奪之、必固與之、 是謂微明、柔


弱勝剛強、魚不可脱於淵、國之利器、不可以示人、





將欲(まさ)に之を歙(ちゞ )めんとすれば、必らず固(しばら)


く之を張る。將欲に之を弱めんとすれば、必らず 固く之を強くす。將


欲に之を廢せむとすれば、必らず固く之を興す。

< br>將欲に之を奪はむと


すれば、


必らず固く之に與ふ。


是を微明*と謂ふ。


柔弱は剛強に勝つ。


魚 は淵より脱すべからず。國の利器は以て人に示すべからず。




*微明、びめい、陰謀的洞察。






三十七




道常无爲、而无不爲、侯王若能守之、萬物將自化、


化而欲作、吾將鎮之以无名之樸、无名之樸、夫亦將


无欲、不欲以靜、天 下將自定、




道は常に无爲にして、


而も爲さゞる无し。


侯王若し能く之 を守らば、


萬物將に自ら化せんとす。化して作(おこ)ら*んと欲すれば、吾れ


將に之を鎭むるに无名の樸*を以てせんとす。


无名の樸は夫れ亦た將


に无欲ならんとす。


欲あらずして以て靜かならば、天下將に自 ら定ま


らんとす。




*作る、問題を起こす。*无名の樸、名も無い粗木というモットー。




三十八




上德不德、是以有德、下德不失德、是以无德、上德


无爲、而无 以爲、上仁爲之、而无以爲、上義爲之、


而有以爲、上禮爲之、而莫之應、則攘臂而乃< /p>


?


之、故


失道而後德、

< br>失德而後仁、


失仁而後義、


失義而後禮、


夫禮者、忠信之薄、而亂之首、前識者、道之華、而


愚之始、是以大丈夫、處共 厚、不居共薄、處共實、


不居共華、故去彼取此、




?


乃の字、ほんとは手へんに乃。





上德は德とせず、是を以て德有り 。下德は德を失はず、是を以て德


无し。上德は爲す无くして以て爲す无し*。上仁は之 を爲して、以て


爲す无し。上義は之を爲して以て爲す有り。


上 禮は之を爲して之に應


ずる莫ければ則ち臂(ひぢ)を*攘(はら)ひて之を仌(ひ)く 。故


に道を失ひて後に德あり、德を失ひて後に仁あり、仁を失ひて後に義


あり、義を失ひて後に禮あり。夫れ禮は忠信の薄きにして亂の首(は


じめ) なり、前識*は道の華にして愚の始めなり。是を以て大丈夫は


共の厚きに處りて共の薄 きに居らず、


共の實に處りて共の華に居らず。


故に彼を去りて 此を取る。




*爲と以爲の違いはよ くわからない。小川環樹氏は「以爲」を「動機があって


する」


と訳している。


ここでは、


無為であってその無為でもって何か をしよう


というのではない、


爲之であってその爲之でもって何 かをしようというのでは


ない、


爲之であってその爲之でもって やろうとする狙いが有る、


というような


意味に解しておきたい 。*臂を


……


、腕まくりをして引っ張り込む。*前識、


ぜんしき、予見。






三十九




昔之得一者、


天得一以淸、


地得一以寧、


?得一以靈、


谷得一以盈、萬物得 一以生、侯王得一以爲天下貞、


共致之一也、天无以淸、將恐裂、地无以寧、將恐發、< /p>


?无以靈、將恐歇、谷无以盈、將恐竭、萬物无以生、


將恐滅、侯 王无以貞、將恐蹶、故貴以賤爲本、高以


下爲基、是以侯王自謂孤寡不穀、此非以賤爲本 耶、


非乎、故致數譽无譽、不欲綠


?



?


如玉、珞珞如石、




?


綠の字、ほんとは糸へんでなく王 へん。





昔の一を得る者は、


天は一を得て以て淸く、


地は一を得て以て 寧


(や


す)く、?は一を得て以て靈に、谷は一を得て以て盈ち 、萬物は一を


得て以て生じ、侯王は一を得て以て天下の貞*と爲る。共れ之を致す


は一なり。天は以て淸きこと无くんば將(は)た恐らくは裂けん。地


は以て寧きこと无くんば將た恐らくは發(くづ)れん。?は以て靈な


る无くんば將た 恐らくは歇(や)まん。谷は以て盈つる无くんば將た


恐らくは竭(つ)きん。萬物は以 て生ずる无くんば將た恐らくは滅び


ん。


侯王は以て貞なる无く んば將た恐らくは蹶


(たふ)


れん。



(そ)


れ貴きは賤しきを以て本と爲し、


高きは下きを以て基と爲す。是を以


て侯王は自ら孤?寡?不穀*と謂ふ。此れ賤しき を以て本と爲すに非


らずや。非ざるか。故に數々の譽れを致せば、譽れ无し。綠


?



?


(ろ


くろく)として玉のごとく、珞珞(らくらく)として石のごときを欲


せ ず。




*貞、てい、首長。*不穀、ふこく、不孝なもの。






四十




上士 聞道、勤而行之、中士聞道、若存若亡、下士聞


道、大笑之、不笑不足以爲道、故建言有 之、明道若


昧、進道若退、夷道若類


?


、上德若谷、大白若辱、廣


德若不足、建德若偸、質眞若渝、大方无隅、大器晩

-


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本文更新与2021-02-16 13:57,由作者提供,不代表本网站立场,转载请注明出处:https://www.bjmy2z.cn/gaokao/658878.html

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