-
2
~からこそ/~ばこそ
3
~からには/~からは
4
~ことは~が、~/~には~が、~
5
~た‐とたん
(
に
)
/~た‐矢先に
6
~てしかたがない/~てたまらない/~
てなら
ない
7
~でもあり~でもある/~で
もなく~で
もない
8
~ても差し支えない
9
~と言っても過言ではない
10
~ときたら/~ときては/~ときてい
る
11
~として(は/も)/~としての
12
~ないことはない
13
~ないものはない/~ない<名詞>は
ない
p>
14
~に過ぎない
< br>15
~のは~からだ/~のは~からではな
く~からだ/
~のは~せいだ
16
~わけ/わけがわからない
~わけがない
~わけだ
~わけではない
~わけにはいかない
~ことは~が、~/~には~が、~
名詞
:である
+
ことは
~
が、~
動詞?形容詞:普通形
<ナ形ーな>
名詞:である
+
には~が、~
動詞?形容詞:普通形
<ナ形ー×>
?
会話
?
<
/p>
山田:心配な点もあるにはあるが、いつま
でも心配してるだけで
は先へ進めないよ。
李
:君はいつも前向きだなあ。
山田:
僕は前向きなことは前向きなんだけ
ど、夢中になるとほかが見えなくなっちゃ
ってねえ。
解説
「A
ことはA」
は同語を繰り返して、
「A
であるのは確かですが、しかし、~」とA
を認めながら、
実際
はいろいろ矛盾する問
題があることを指摘する表現で、
「Aに
は
A」も同じ意味を表します。形に注意して
ください。
美しいことは美しい
→
美しくは
ある
<イ形>
元気なことは元気だ
→
元気では
ある
<ナ形>
飲むことは飲む
→
飲みはす
る
<動詞>
否定形は
「美しくないことはない/元気
でないことはない/飲
まないことはない」
「美しくなくはない/元気でなくはない
/
飲まなくはない」となります。この「~
ないことはない」
は婉
曲な肯定になります。
§
例文
§
<
/p>
1.刺身は食べられるには食べられるが、
それほどおいしいとは
思わない。
2.その会合に参加することはするが、あ
まり気が進まない。
3.彼女は美しいこと
は美しいが、少しそ
れを鼻にかけている。
< br>4.その件は、私から彼に話すには話して
みるが、説得する自信はないねえ。<
/p>
5.彼のことは好きなことは好きだけど、
結婚したいほどじゃないわ。
★
例題
★
1)
事
情を(知りたい/知りたく)はある
が、
彼が言い
(たければ/たくなければ)
、
敢えて(聞く/聞こ
う)とは思わない。
*~た‐とたん
(
に
)
/~た‐矢先に
動詞:た形
+
とたん(に)
~
した
矢先に
?
会話
?
李
p>
:山田の奴、課長が出かけたとたんに
居眠りかい。あれっ、やばい
ぞ。課長が戻
って来ちゃったよ。
課
長:玄関を出ようとしたとたんに夕立が
来てね。出かけるのは明日にしたよ。
解説
「~た‐とたんに」は「~した瞬
間に~
した」を表す同時?連続発生の表現で、後
件で予期しな
かった突発?偶発事態の発生
を表すのが特徴です。
そのため最
初から予
定していた行動や意図的な動作には使え
ません。
p>
なお、
「~た
‐矢先に」は「~た‐とた
んに」とほとんど同じ意味を表しますが、
< br>日常会話よりも新聞や報道などでよく使
われる客観的な表現です。
§
例文
§
<
/p>
1.
彼女は私の顔を見たとたんに泣き出し
た。
2.教室を飛び出したとたんに、先生とぶ
つかった。
3.荷物を持ち上げたとたん、腰に
激しい
痛みが走った。
4.
息子の戦死の知らせを聞かされたとた
んに、
母
親は全身の力が抜けていくのを感
じた。
5.その原発事故は、科学者たちが安全対
策の不備を警告した矢先に起こった。<
/p>
★
例題
★
1)
「
僕は彼女を一目(見る/見た)とた
んに、好き(にして/になって)
< br>
(しまう/しまった)
んだ」
「つまり、
彼女に一目惚れという(
はず/わけ)ね」
2)
彼は(結婚する→
)とたん
に、人(
)変わったように横暴(になる
→
)
。
*~てしかたがない/*~てたまらない
動詞?形容詞:て形
+
しかたがない
<ナ形ーで>
+
しかたがない
(感情?状態を表すもの)しようがない
たまらない
?
会話
?
李
p>
:蚊に刺されたらしくて、首がかゆく
てしょうがない。ねえ、かゆ
み止め、持っ
てきた?
良子:私も刺
されたけど、かゆいより眠く
てたまらないわ。
昨夜は隣の部屋
がうるさ
くて、よく眠れなかったの。
?
解説
?
「~てしかたがない/~てしようがない
/~てたまらない」
は
「悲しい
?
うれしい?
寂しい…」
や
「~たい/~てほしい」
や
「心
配だ?残念だ??かわいそうだ?不思議だ
…」
などの感情
や感覚を表す形容詞、
また、
「疲れる?悔やまれる?腹が立つ
?のどが
渇く…」
などの心理や生理状態を表す動詞
について、
「非常に~の程度?状態」を表
します
。
これらの文型はいいことにも悪い
ことにも使えます。
§
例文
§
1.刺激のない田舎暮らしは、卖
調でしか
たがない。
2.
ときどき国に帰りたくてたまらなくな
ることがある。
3.日本に来たばかりの頃は、見るもの聞
くもの全てが
珍しくてたまらなかった。
4.もう彼のことは言わないでく
れ。名前
を聞くだけでも、
腹が立ってきてしょうが
ない。
★
例題
★
1)
彼(ほど/ぐらい)の人物が何故こん
< br>なことで自殺した
(のだ/のか)
と思うと、
残念で(かなわない/たまらない)
。
2)
どうしてあんな美人があんな男(
)
惚れたの(
)
、
(不思議だ→
)しよう
がない。
*~てならない
動詞?形容詞:
て形<ナ形ーで>
+
ならない
?
会話
?
<
/p>
佐藤:最近は、聞くこと見ること、ことご
とく腹が立ってならな
い。何で世の中はこ
んなに不公平なんだろう。
李
:俺たちがいくら怒り狂っても、
どう
にもならないよ。
山田:僕はあ
の单の島で会ったつぶらな瞳
の彼女に逢いたくてならないなあ。
住所を
聞いておくんだった。
?
解説
?
「~てならない
」は例文1~3のよ
う
に、
「~てしかたがない/~てしようがな
< br>い/~てたまらない」と同じように、感
情?状態を表す形容詞?動詞について「
非
常に~の程度?状態」を表します。
しかし、
「~てならない」の特徴は
「ど
うしても、自然に~なってしまう」という
自然に湧き上が
る強い感情が表すことに
特徴があります。
そして例文4~5の
よう
に、
「見える?思える?気になる?~てく
る…」や、
「思う?感じる?忍ぶ?案じる
…」などの
感覚?知覚?思考を表す動詞の
自発形(
「~られる」<受身形
と同じ>)
について、自然?自発表現をつくることで
す。この
ような自然?自発表現には「~て
たまらない」が使えません。→例題
< br>1)
§
例文
§
<
/p>
1.息子の帰りが、待ち遠しくてならない
(?てたまらない)<
/p>
。
2.
どうし
て彼が部長の椅子を辞退したの
か、今も不思議でならない(?でたまらな
い)
。
3.彼はね、やっ
と娘の縁談がまとまった
ので、うれしくてならない(?てたまらな
い)んだ。
4.
この国の行く末
が案じられてならない。
5.この写真を見るにつけ、当時の
ことが
思い出されてならない。
★
例題
★
1)
どうしてあの時、自分の気持ち(に/
< br>を)
もっと素直に
(なれた/なれなかった)
のかと、悔やまれ(てたまらない/てなら
ない)
。
2)
外国で長く暮らしている(
)
、自分
の国が(恋しい→
)
p>
(ならない
→
)なることがある。
*~で
もあり~でもある/*~でもなく
~でもない
名詞
:
×
+
でもあり~でもある
句+の/ため/から:
×
でもなく~でもない
ナ形容詞の語幹
:<ナ形ー[×]>
(注:イ形は「
~くもあり~くもある/~
くもなく~くもない」の
形となる。<例>「美しい→美しくもあり
/美しくもなく」
)
?
会話
?
李
p>
:僕の生活の場は家庭でもあり会社で
もあるけど、地域社会に対す
る意識が低い
ことに気づいたよ。
良
子:私も結婚してからは、家庭一辺倒だ
ったわ。それにしても、日本の男性が関心
p>
があるのは、家庭でもなく地域でもなく、
ただ会社だけって嫌いが
あるわ。
?
解説
?
これら
は並立?並列の表現で、それぞれ
「~であると同時に~である」
「~でない
と同時に~でない」
という意味を表します。
p>
下に並列文の例を挙げてみましたが、
意味
上の違いはほとんどありません。
強いて言
えば、
?は断定的で文語的な口調になりま
す。
?
この寿司屋は、店がきれいで、味
もいい。<
/p>
(並列?列挙)
?
この寿司屋は、
店もきれいだし、
味もいい。
(並列&添加)
?
この寿
司屋は、店がきれいでもあり、味が
よくもある。
(並列&断定
)
この文型は例文5のように動詞
の終止
形にもつくことで、その場合、
「~のでも
あり~のでもある/~のでもなく~ので
もない」となるのが普通です。
p>
§
例文
§
<
/p>
1.彼は医者でもあり、ボランティア活動
家でもある。
2.時代を動かしているのは、政治家でも
な
く経営者でもない。
大衆の動向そのもの
だ。
< br>
3.この方法が一番簡卖でもあるし、また
効率的でも
ある。
4.
最近の売れ行きは良くも
なく悪くもな
い。まあまあってところだな。
5.
人に言われたのでもなく命じられたの
でもなく、
人々は進んで救援に立ち上がっ
た。
★
例題
★
1)
君
の意見に賛成(でもあり/でもな
く)反対(でもある/でもない)
。慎重に
検討すべきだと言ってる(ばかり/だけ)
だ。<
/p>
2)
私は君(
)怒っている(
)でもな
く、君(
)失望した(
)でもない。た
だ残念な(
)
(
)だ。
21
*~ても差し支えない
~と言っても過言ではない
名詞
:
×
/
だ
+
と言っても言い過ぎではない
動詞?形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>
と言っても過言ではない
(注:広く
句と結びつく。
「~だ」は省略
されないことが多い)
?
会話
?
佐藤:
消費税の引き上げが、消費を
長い
低迷の淵に突き落としたんじゃないだろ
うか。
百恵:そうね。今や、どこが業界で最初に
倒れ
るかが、最大の関心事だと言っても言
い過ぎではないわね。
?
解説
?
「~と
言っても過言ではない」は「~と
言って
(も)
いい/~と言うことができる」
と基本的に同義ですが、
語感とすれば、
「~
と言っても、少しの誇張もない。いや、
正
にそのものである」
という強い口調になる
< br>ことでしょう。
以下のような類義文型があ
りますが、<
/p>
これらの中ではこの文型が一番
強い断定口調になります。
彼こそ
天才だと言っても過言では
ない。
天才そのものだ。
天才でなくてなんだろう。
天才にほかならない。
§
例文
§
1.
愛こ
そ力だと言っても言い過ぎではな
い。
2.彼の芸は素人の域を越えていて、すで
に玄人芸と言っても過言ではない。
3.
彼はこの分野の第一人者だと言っても
過言ではない。
4.
この発明は従来の常識を破る画期的な
ものだと言っても過言ではない。
5.直接手を下さなくても、言葉で人を自
殺に追い込むことは犯罪と言っても言い
過ぎではない。
★
例題
★
1)
こ
の一戦(で/に)勝てる(や否や/
か否か)は、諸君の奮闘(次第/如何)に
かかっていると言っても過言ではない。
2)
逆境の中(
)こそ、その人の本当の
真価が(問う→
)と言っても
言い過ぎ(だ→
)
。
~ときたら/~ときては/~ときている
名詞
:
×
+
ときたら
?
ときては
?
会話
?
李
p>
:小平ときたら、僕に叱られて、さっ
きまで泣いてたかと思ったら
、
もう笑って
るよ。
李
:君ときたら、また、わがままと
きて
いる。
?
解説
?
「~と
きたら/~ときては」は話題提示
で、
「~と言うと」
(→文型
210
)
、<
/p>
「~と言
えば」
(→文型
217
)
や
「~と言ったら」
(?
文型
219
)
と同じく
「~に関して語ると
<
/p>
<
≒は>」という意味を表しますが、相手に
対する非難?批判?不満?怒りや、自分に
向けられるときは自嘲などの感情を込め
た表現を作るのが特徴です。
p>
その助動詞用法が「~ときている」で、
やはり、非難や?怒り?不
満などの感情を
強く含んでいる断定の助動詞「だ」に相当
しま
す。そのため会話では「~ときたら~
ときている」のように使われることが多く、
p>
一緒に覚えた方が便利でしょう。
p>
注意してほしいのは
「~ときたら」
と
p>
「~
と言ったら」
(?文型
219
)
の用法上の違い
です
が、
「そのおいしさと言ったら、ほっ
ぺたがおちそうだった」
のように、後件で
いい事態を表すときは「~と言ったら」を
使
わなければなりません。→例題
1)
§
例文
§
1.最近の新入社員ときたら、不
平不満ば
かり言って少しも働かない。
2.あいつときたら、何にでも口を挟みた
がる。
3.あ~あ、俺ときたら、どうしてこんな
に馬鹿なんだ。
4.最近の若者ときたら、目上に対する言
葉の使
い方ひとつ知らないときている。
5.うちの部長ときては、
まったく融通の
利かない石頭ときている。
★
例題
★
1)
彼
(と言ったら/ときたら)口先(ば
かりで/ばかりに)
、自分
の発言に責任を
とった例が(ある/ない)ときている。
2)
この子(
)きたら頭は悪い(
)
、
おまけに愚図(
)きている。
11
*~として(は/も)/*~としての
名詞:
詞
×
+
として
としては
としても
としての
+
名
?
会話
?
李
:自分としては世の中がどう変わ
ろう
と、人間として誠実に生きて、悔いのない
人生を送りたい
な。
良子:私には女としてより母親としてとい
う意識が強いわ。
<
/p>
次の世代を残せる
ことに何よりも誇りを感じるわ。
李
:子供に関しては女
性にかなわないか
ら、男の僕としては仕事でがんばるよ。
?
解説
?
「~と
して」は代表的な格助詞で、
「~
の<立場/資格/名目/条件
>で」
という
意味を表します。
「Aは
Bとして」は「A
=B」の関係にあります。
「~として」は<
/p>
話題提示の「は」や「も」を伴って現れる
こともありますが、<
/p>
「~としては」は「A
の<立場/観点>に立って言えば」と、A
の立場や観点から下す判断になります。
(私は)医者として忠告する。<
私は
医者の立場で>
医者としては、
忠告しないわけには
い
かない。<医者の立場に立って言えば>
§
例文
§
1.手数料として1万円いただきます。
2.日本には古くからの民間信仰としての
神道があった。
3.彼とは友達としてつき合っているだけ
で、あなたが御想像
なさっているような関
係ではございませんわ。
4.彼は弁護士としては一流だが、政治家
としては二流だ。
5.彼女は妻としてはもちろん、仕事の協
力者とし
ても、かけがえのない伴侶であっ
た。
★
例題
★
1)
こ
れ(まで/までに)戦争体験は被害
者の立場で(語る/語られる)ことが多か
ったが、加害者(にとって/に対して/と
して)の日本も見つめなけれ
ばならない。
2)
今日は教師と(
)
(
)では
なく、
ひとりの日本人と
(
)
(
)
p>
、
君たちに
(話
す
→
)たいことがある。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
上一篇:押尾光太郎
下一篇:日语形容词与形容动词